睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まったり弱くなったりすることで睡眠の質が障害され、体に様々な不調をきたす病気です。その多くがいびきを伴い、自覚症状が少ない(分かりにくい)ことが特徴です。
無呼吸症候群の多くは、上気道の閉塞や狭窄によって起こりますが、その原因は肥満に伴う上気道軟部組織への脂肪沈着、扁桃肥大、小顎症、巨舌症などの形態的異常と、上気道筋の活動度の低下による機能的異常に分けられます。十分な睡眠をとっているつもりでも、無呼吸のせいで脳や身体が休まらないので、昼間の眠気や疲労感が増し日常生活に影響を及ぼします。居眠り運転による重大な事故が起きると社会的な責任を問われる可能性があります。
また、中等度以上の睡眠時無呼吸症候群を放置していると、夜中に突然死したり、脳卒中や心臓発作・不整脈などが起こりやすくなることが報告されています。